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理玄異聞録|番外編「七夕、願い事は書くより先に見られている」
執務室の障子が、端まで引かれている。外は夏の朝の白さで、紙の端に湿りが戻っていた。 理一郎は羽織を椅子の背へ掛け、帳面の紐を結び直している。異紀は窓際で、どこか…
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理玄異聞録| 第8話 オープニングテーマ『如水』107式
またもや、本編より先に、OPができました。今回もかなりお遊びです。 近代幻想・怪異観測ものの『理玄異聞録』ですが、この回は、少しだけ調子が跳ねています。 隠せば…
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理玄異聞録 第6話「白余」
二胡の音が遠のいた夏。白い朝の執務室で、ひとつの休暇申請が登滄の名を呼び戻す。帰る者と、帰らない者。紙の上には、まだ描かれていない席があった。 七月も半ばを過ぎ…
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骨と剥製のあいだ――『クジラの骨と僕らの未来』(中村玄)を読んで
まず断言する。理一郎が標本医でなかったら、決して手に取らなかった。 標本医とは、理玄異聞録の独自の職種であり、病理・感染経路・形態学の側から、骨・臓腑・構造を測…
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石門 ――古きものに非ず
石のアーチは、木々の奥で冷えていた。 夏の日は梢の上にある。遺構の内側へ入ると、足元の空気が重い。苔の匂いと古い水の気配が、草履の裏へまとわりつく。 理一郎は、…
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第7話 テーマソング『朧紋』060式
今回は完全にお遊びです。 近代幻想・怪異観測ものの『理玄異聞録』ですが、この回は少しだけ毛色が違います。 表は遊芸、奥で賽が立つ。 観記掛に届いたのは、夜ごと人…
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Original Soundtrack Vol.1 | Quiet Japanese Ambient for Reading & Writing #002-#021
『理玄異聞録』のために制作してきた音を、ひとつの長い流れとしてまとめました。静かな観測、紙と墨、灯、水音、余白。物語の背景に流れていた断片を、そのまま束ねた音集…
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朧紋072式 猫脚洋長椅子版
『朧紋』 夢と現の 狭間で名もないゆらぎが まじりあう 偽りと真の 境をたどり記憶と忘却の 綾に滲む 刹那と永遠の 糸をそっと なぞるように 並び立っていた ふ…