ここしばらく、『理玄異聞録』の設定まわりを少しずつ整えていました。
世界観の言葉。
観記掛という部署のこと。
理一郎と異紀が、それぞれ何を担っていて、どう並んでいるのか。
本編そのものは、もう動いています。
けれど、外から見たときに「どういう話なのか」が、ひと目で伝わる入口は、まだちゃんと置けていませんでした。
そんなところへ、ちょうどGPT image2が使えるようになりました。
資料もある程度そろってきていたし、
このタイミングで一度、『理玄異聞録』の入口になるような一枚を作ってみてもいいかもしれない。
そう思って、作品紹介ビジュアルを組んでみることにしました。




(楽しくて無限に作れます(笑))
理一郎
「……説明を並べるだけやと、散る」
異紀
「ほいたら、目ぇで入る形にしたらえい。
最初の一歩は、そのほうが早いやろ」
やりたかったのは、情報を並べた説明画像ではありません。
作品の空気と、二人の並びと、世界の骨格が、ひと目でふっと入ってくるようなもの。
『理玄異聞録』の入口になる一枚です。

理は形を測る。
異は声を写す。
そういう言葉で組んできたものが、
人物の配置や光の置き方、短い情報のまとまりの中に現れてくると、
この作品がどんな顔をしているのかが、あらためて見えてくる気がしました。
もちろん、細かく見ればまだ気になるところはあります。
イラストとしてもう少し詰めたいところもあるし、整えられそうな余地もまだある。
でも、その途中を含めて、今回の一枚にはちゃんと意味がありました。
いちばん大きかったのは、設定資料の中にあったものが、
「説明」から少し離れて、ひとつの景色として立ち上がったことです。
理一郎と異紀が、どういう距離で並ぶのか。
この物語が、どんな静けさの中にあるのか。
観測し、記していく話として、どこに重心があるのか。
そういうものが、一枚の中で見えやすくなった。
設定を整える作業は、どうしても内側へ向かいます。
言葉をそろえて、関係を確かめて、輪郭を崩さないように置き直していく。
そこで整えたものは、閉じるためのものではなく、外へ手渡すためのものでもある。
今回、GPT image2をきっかけに作った作品紹介ビジュアルは、
作品紹介のための一枚であると同時に、
自分の中で『理玄異聞録』を見直すための一枚にもなりました。
『理玄異聞録』は、
怪異をただ退ける話ではなく、観測し、記し、残す話です。
理では扱いきれないもの。
異として片づけてしまうには惜しいもの。
そのあわいに立って、志岐理一郎と久遠異紀が並びます。
その輪郭を、まず一枚で置いてみた。
今回は、そんな記録です。