理玄異聞録
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理玄異聞録 第7話 「三賽」 ――偏り、転がる
名のつかないものを観て、記録に残す。観記掛は、そういう分室だった。その夏、京洛の南寄りに、夜ごと灯の消えない座があった。怪異と呼ぶには人の手が多く、ただの賭場と…
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作品の反応がほしくて、先に箱を作った。——AIと組んだ、匿名の感想フォーム
作品を読んだ人から、何かひとつ返ってきてくれたら。 そんな漠然とした思いから、受け取る箱の方を先に作ってしまいました。 自分の創作サイト「ことづて綴」に設置した…
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GPT-5.6・5.5・5.4に同じキャラクターの『猫の見送り方』を聞いたら、答えは揃い、理由は割れた。
AIと一緒に物語を作っていると、モデルが変わるたびに気になることがある。 同じ設定資料を読み、同じキャラクターについて考えたとき、モデルごとにどんな違いが出るの…
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理玄異聞録|番外編「七夕、願い事は書くより先に見られている」
執務室の障子が、端まで引かれている。外は夏の朝の白さで、紙の端に湿りが戻っていた。 理一郎は羽織を椅子の背へ掛け、帳面の紐を結び直している。異紀は窓際で、どこか…
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理玄異聞録| 第8話 オープニングテーマ『如水』107式
またもや、本編より先に、OPができました。今回もかなりお遊びです。 近代幻想・怪異観測ものの『理玄異聞録』ですが、この回は、少しだけ調子が跳ねています。 隠せば…
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理玄異聞録 第6話「白余」
二胡の音が遠のいた夏。白い朝の執務室で、ひとつの休暇申請が登滄の名を呼び戻す。帰る者と、帰らない者。紙の上には、まだ描かれていない席があった。 七月も半ばを過ぎ…
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骨と剥製のあいだ――『クジラの骨と僕らの未来』(中村玄)を読んで
まず断言する。理一郎が標本医でなかったら、決して手に取らなかった。 標本医とは、理玄異聞録の独自の職種であり、病理・感染経路・形態学の側から、骨・臓腑・構造を測…
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石門 ――古きものに非ず
石のアーチは、木々の奥で冷えていた。 夏の日は梢の上にある。遺構の内側へ入ると、足元の空気が重い。苔の匂いと古い水の気配が、草履の裏へまとわりつく。 理一郎は、…
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