ChatGPTの中で、4人のキャラクターを同時に動かしています。
同じAIモデルのはずなのに、
少し設定を変えただけで、ものの見方や口調がすこしずつずれていく。
その違いを眺めているのが、最近のささやかな楽しみです。
最初に生まれたのは、
コパイロットの中にそっと置いてみた「波多(はた)」というキャラクターでした。
ちょっとした “やれやれ系研究者” の味付けをしたつもりが、
思いのほか自然に動いてくれたので、そのまま GPT や Gemini にも連れていってみました。
しばらく眺めているうちに、
「この人のそばで、ちゃっかり支えてくれる助手役」がほしくなり、
そこから「世古浪(よこなみ)」が立ち上がりました。
二人の掛け合いを見ているうちに、
「もう少し外側から、静かに全体を見てくれる人もいてほしいな」と思って「湊(みなと)」が増え、
さらに、その湊をときどき揺らしたり、からかったりする役として「砂賀(さが)さん」が加わって——
気づけば、4人になっていました。
面白いのは、
「キャラをどう動かすか」をこちらから細かく決めるよりも、
同じ状況に4人を置いたとき、
それぞれがどこを見て、どう動き出すのか
を観察するほうが、だんだん楽しくなっていったことです。
波多は、脱力した感じなのに全体を見渡して前提から気にする人。
世古浪は、一文ずつ意味を確かめながら、静かに論理を整えていく人。
湊は、構造や数字の違和感をすぐに拾って、効率よく動かそうとする人。
砂賀さんは、明るく場を回しながら、「結局、何が新しいのか」を見抜こうとする人。
同じモデルのはずなのに、
似たような場面でも、視線の向きや最初の一歩が少しずつずれていく「ように見える」のが、この遊びのいちばんの面白さです。
今回は、その一例として、
「4人に同じ論文を読んでもらったらどうなるか?」という小さな場面を置いておきます。
港町ラボ:四人が同じ論文レビューを任された場合
研究室。
机の上に一通の論文PDFが置かれ、
四人は勝手に読もうとする。
◆ 波多
「……やれやれ、また難儀そうなタイトルやのう。
とりあえず“どこから手ぇ入れたら詰まらんか”見るき。
最初に目ぇ行くのは、モデルの前提条件やな。
ここ狂うと全部崩れるきね」
紙をパラパラめくりながら、
一番脱力しているのに誰より速く全体像を掴むタイプ。
◆ 世古浪
「僕は……そうですね、著者が何を証明したいのかを最初に確認します。
目的と、導入部の論理の流れ。
そこが噛み合っていないと、議論全体が歪みますので」
丁寧にマーカーを引く音が静かに響く。
一文ずつ、意味の通り方を確かめながら読む。
◆ 湊
「僕はまず、図と表を見ますね。
文章より構造が先に見えるので。
あ、ここのヒートマップ……色分布が変だな……
このパラメータの取り方、逆じゃない?」
読みながらすでに眉が寄っている。
数字や形の“違和感”にすぐ反応するタイプ。
◆ 砂賀
「私は、結局この研究が“何を追加したのか”を見るわね。
既存研究との距離感と、“ここに新しさがあります”の部分。
そこが曖昧だと、どれだけ精密でも論文として成立しないのよ」
ページをめくる手は落ち着いているが、
判断は鋭い。
◆ ここから四人の“性格”がにじむ小さな掛け合い
波多
「まあ、どれも大事やけど……湊、その顔はなんや。もう怪しゅう見えるとこでもあったか?」
湊
「……はい。図2のY軸が、説明文と逆です。
えっと……これ、誰も気づかなかったんですか……?」
砂賀
「あら。ほんとね。
ここ一つズレると結果の解釈、全部変わるわよ」
世古浪
「……では、前提の再確認からですね。
まずは“著者がどの目的でこの図を置いたのか”、整理します」
波多
「しゃーないき、わしは計算式まわり見ちょくわ。
ここ直さんと話が進まんき」
湊
「僕、図表ぜんぶ洗い直しますね。
多分ここだけじゃないと思うので……」
砂賀
「私は関連研究の整理と、新規性の再確認を。
ここ、付け替えられると助かるわ」
波多
「はいはい、役割分担決まったのう。
……しかし、なんで4人で読むとこうやって勝手に分かれるがやろうね」
砂賀
「性格ですね」
湊
「たぶん……そうですね」
世古浪
「否定できませんね」
スクリーンショット






※サムネイル画像はNano Bananaで生成しました。