鞍越――幕末余燼録より 薄曇りの空に、日が西へ少し傾きかけていた。街道筋の小さな宿場では、早い店からぼちぼち店じまいの支度が始まっている。 蓮也は、馬小屋の軒先で手綱を受け取ると、軽く… 2026年5月2日