理一郎と異紀。——理(ことわり)と異(ことわざ)が未だ並び立つ時代。 異紀の筆致は美しい。 でも、書く内容はくだらない。「ねこ、ふわふわやった」 「石ころが強い…
理一郎と異紀。——理(ことわり)と異(ことわざ)が未だ並び立つ時代。 異紀の筆は、息を忘れるほど、美しい。 書類の束のあいだから、するりと落ちた一枚。理一郎は拾…