※ こちらはThreadsの投稿をまとめて取り込んだ記録です。もともとリプライだったものも一件ずつ並んでいるため、前後がぶつ切りになっていることがあります。ご了承ください。

声は、消えない。

けれど、異紀の声はもう奪われない。

女の声で鳴った二胡。

弾いた者の聲へ近づき、

異紀の喉に残り、

理一郎の声にも触れかけたもの。

それは、最後まで消えなかった。

観測は終わる。

記録も閉じる。

けれど、何もなかったことにはならない。

残った聲は、箱の内へ収められる。

もう誰かを奪うものとしてではなく、

確かにそこにあったものとして。

『理玄異聞録』第五話「胡聲」

第8章「箱内 ―― 聲、残る」をnoteに置きました。

怪異を消すのではなく、

残ったものと、どう終わるかの章です。

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