※ こちらはThreadsの投稿をまとめて取り込んだ記録です。もともとリプライだったものも一件ずつ並んでいるため、前後がぶつ切りになっていることがあります。ご了承ください。

偕楽園の梅。

桜ほど騒がしくない。

枝はごつごつしていて、 花は小さい。

でも、あの静かな強さがある。

理一郎は、たぶん枝を見る。

曲がり方。

折れそうで折れないところ。

冬のあいだ、何も言わずに立っていた時間。

「……無駄がない」

と、きっと小さく言う。

異紀は、花の匂い。

近づかないと分からない、あの淡い香り。

「気づいた者だけがもらえるやつやな」

なんて笑うかもしれん。

寒いまま、先に咲くところも、 きっと好きやろな。

理一郎は枝を見て、 異紀は花を見て。

でも最後は、 同じほうを向いている。

そんな気がした。