※ こちらはThreadsの投稿をまとめて取り込んだ記録です。もともとリプライだったものも一件ずつ並んでいるため、前後がぶつ切りになっていることがあります。ご了承ください。

音が出る前に、

理一郎はまず、異紀の手元を見ていた。

胴の角度。

棹の立ち方。

弓を返す手首。

女の声で鳴ったという二胡を、

分館の観測室で、異紀が初めて構える章です。

『理玄異聞録』

第五話「胡聲」

第3章|女声成立 ――別層、立つ

をnoteに置きました。

理一郎

「構えを崩すな。先に位置を取る」

異紀

「音より先に、そこながやね」

理一郎

「鳴ってからでは遅い」

異紀

「ほいたら、手も声のうちやね」

怪異を祓うのではなく、

条件を揃え、観測し、記録する近代幻想。

第5話からでも読めます。

リンクはリプに置きます。