※ こちらはThreadsの投稿をまとめて取り込んだ記録です。もともとリプライだったものも一件ずつ並んでいるため、前後がぶつ切りになっていることがあります。ご了承ください。

その二胡は、

弾いた者の声へ近づいていく。

だから理一郎は、奏者を替えた。

――異紀には、もう弾かせない。

声を奪いかけた二胡を、

今度は自分の膝に置く。

うまく弾けるかは、問題ではない。

同じ聲が立つかも、まだ分からない。

それでも、次に条件へ入るべきなのは、

異紀ではなく、理一郎だった。

異紀は、弾かない。

ただ、記録する。

守られて退くのではない。

書き留めることで、その場に残る。

『理玄異聞録』第五話「胡聲」

第7章「奏者乙 ―― 弦、遠し」をnoteに置きました。

声が、誰へ近づくのか。

それを測る章です。

リンクはリプに。